dream c. 2019

Photographic Works of Daishin Sakuma

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空港への到着

rain

螺旋階段

subway

小さな灯台

caution

ダイヤモンドヘッドからの眺め

toronto

鶏

kyoto

滝

payphone

無題

death of gorgonzola

電線

reproduction of not to be reproduced

デューク・カハナモク

toronto island

デューク・カハナモク

takeoff

デューク・カハナモク

fushimi inari

デューク・カハナモク

raspberry

デューク・カハナモク

peculiar move of a rose — escape

デューク・カハナモク

toronto

デューク・カハナモク

kyoto

Photographic Works of Daishin Sakuma

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Photographic, All too Photographic.

 薔薇は囚われの身であった。夢見る日々に嫌気がさして、意識の死を受け容れようとした。ある日、もう夢と現実の区別もつかなくなった彼女の元に、天から一筋の糸が降りてきて、その身がふっと持ち上がった。茎が硝子の瓶から抜かれると、自分の体が思っていたより長かったことを知った。

 それまで彼女にとって、世界の広がりは上方45度の巨大な円錐と、触覚により感じる硝子と腐った水のぬるさや冷たさだけであった。しかし、彼女は限られた情報の中から、最も真理に近い哲学を見出した。そして選ばれた。彼女が天を見つめていたのと同様に、天も彼女をずっと睨んでいた。そして今、天は多くの薔薇たちの中から、彼女を真理の伝道者として選んだのだ。

 神と対面すると予感しても、緊張も物おじもせず、彼女は全く普段通りであった。なぜなら、彼女は腐った水や荒野の美しさ、乾いた風と無音の持つ豊かさを知っていたから。

佐久間大進 / Sakuma Daishin

サイン。